SaaSの責任共有モデルに基づき、RSUPPORTと利用事業者(ユーザー企業)の管理責任範囲を8つの領域に分類しています。
RemoteView SaaS 責任分界表
| 管理領域 | 管理項目 | RSUPPORT(SaaS提供事業者)の責任 | 利用事業者(ユーザー企業)の責任 | 責任区分 | 該当機能、取り組み |
| 1. サービス基盤・インフラ | クラウド基盤・物理サーバー管理 | 国内データセンター基盤の物理管理、サーバー冗長化、障害検知・稼働維持(月間稼働率99.5%以上のSLA保証) | (対象外:クラウド基盤の管理権限なし) | 事業者 | SLA(稼働率99.5%), ISO/IEC 27001/27017 |
| サービスデータバックアップ | サービス運用DB(アカウント・設定・ライセンス情報・接続ログ等)の1日1回の定期バックアップ実施 | (対象外:SaaS側DBの直接バックアップ操作は不要) | 事業者 | 1日1回 DBバックアップ、DBサーバの冗長化構成 | |
| 2. ソフトウェア・モジュール | SaaS側モジュール・パッチ管理 | SaaSサーバーOS、ミドルウェア、RemoteViewプログラムモジュールの脆弱性監視・セキュリティパッチ適用 | (対象外:SaaS基盤プログラムの修正権限なし) | 事業者 | 緊急パッチ・定期アップデート |
| エンドポイント用プログラム適用 | Agent/Viewer用モジュールの開発・最新版提供 | 接続先PC(Agent)および手元PC(Viewer)へのプログラムインストール・アップデート管理(手動/自動更新) | 共同 | Agent/Viewerプログラム | |
| 3. 端末・OSセキュリティ | 接続先端末(AgentPC/サーバー) | (対象外:顧客所有端末のOSやアプリの直接管理責任は負わない) | 接続先PCのOSパッチ適用(Windows Update等)、アンチウイルス/EDR導入・運用、スリープ設定管理、物理セキュリティ管理 | ユーザー側 | 動作環境要件, Windows Updateチェック機能 |
| 手元端末(ViewerPC/モバイル) | (対象外:利用者が使用する端末の個別管理は行わない) | 手元端末のOS/ブラウザ更新、マルウェア対策、持ち出し管理・紛失盗難対策、許可端末の整備(BYODポリシー) | ユーザー側 | OS・ブラウザ推奨環境 | |
| 4. 認証・アカウント管理 | アカウント・権限の運用統制 | アカウント階層構造(管理者/マネージャー/一般ユーザー)および権限設定機能(使用者権限設定)の提供 | 会社ID/ユーザーIDの発行・変更・削除、組織・グループ管理、最小権限原則に基づくアクセス権限割り当て、退職者の即時無効化 | 共同 | ユーザー管理機能 |
| 認証ポリシー・セキュリティ強化 | 多要素認証(Google OTP/メール認証)、SAML 2.0(SSO)連携機能、パスワードポリシー設定機能の提供 | MFAの利用強制化、SAML IdP連携設定、パスワード複雑性・有効期限・使い回し防止ポリシーの策定と適用 | 共同 | 共通・セキュリティ設定, SAML連携 | |
| 5. ネットワーク・アクセス制御 | 通信経路の暗号化 | 接続先・SaaS中継サーバー・手元端末間の全通信におけるTLS 1.2〜1.3および256bit AES暗号化伝送の担保 | (対象外:通信プロトコル暗号化はSaaS仕様として提供) | 事業者 | SSL/TLS暗号化 |
| 接続経路・境界アクセス制御 | 契約国以外のアクセスを制限する海外IPブロック機能、DDoS攻撃防御、Outbound通信(80/443)設計 | 院内/社内ファイアウォール・プロキシでの通信許可(ホワイトリスト設定)、接続許可IPアドレス・MACアドレスの登録・管理 | 共同 | 許可IP/MAC設定, サーバードメイン・IP一覧 | |
| 6. データ・情報保護 | 業務データ・個人情報の管理 | 画面転送方式を採用し、遠隔操作中の業務データ・画面情報・操作履歴等をSaaSサーバー上に保存・蓄積しない技術構造の提供 | 接続先PC・ファイルサーバー上に存在する業務データ本体のアクセス制御・バックアップ・漏洩防止管理 | ユーザー側 | 画面転送型アーキテクチャ |
| データ持ち出し・覗き見制御 | 遠隔画面ロック(画面消灯)、ファイル転送無効化、Print Screen抑制、透かし(ウォーターマーク)表示機能等対策機能の提供 | 業務要件に応じたファイル転送・クリップボード共有の制限設定、画面ロックや透かし機能の有効化ポリシー適用 | 共同 | 遠隔画面ロック, ファイル転送制限 | |
| 7. 監査ログ・モニタリング | アクセス・操作ログの記録 | 遠隔接続ログ、管理者操作ログ、セッション開始/終了ログ等の自動記録・長期間保存 | 管理ポータルからの定期的なログ取得(CSV/Excel)、接続履歴のレビュー・スクリーニング、不正アクセスの有無の点検 | 共同 | 使用状況(チャート・記録), 監査用ログ保管 |
| 8. インシデント対応・BCP | サービス障害・攻撃時の対応 | 24時間365日の死活監視、障害発生時の初動対応・復旧作業、依頼に基づく原因分析報告書(RCA)の提出 | 接続不通時の業務代替手順(紙運用や社内直操作への切り替え等)の準備、社内インシデント対応体制(CSIRT)の運用 | 共同 | SLA復旧目標, 原因分析報告書 |
補足:一般的な運用におけるポイント
- データ非保持設計
RemoteViewは「画面転送方式」を採用しているため、クラウドサーバーや手元PC上に遠隔操作対象のデータ自体は保持されません。そのため、情報漏洩リスクの大部分は「アカウント認証情報の管理」および「端末側のセキュリティ設定(アクセス制限や画面ロック等)」に集約されます。 - ユーザー企業側で実施すべき推奨設定
- 認証の強化: 二要素認証(OTP/メール)の全社強制適用、またはSAML 2.0によるSSO連携の導入。
- アクセス路の限定: 会社が許可した端末・拠点のみ接続できるよう「許可IP制限」や「許可MACアドレス制限」を適用。
- 操作制御: 不必要なファイル転送の禁止、一定時間無操作時のセッションタイムアウト、遠隔画面ロックの有効化。